病院情報システム

病院情報システム(東北大学病院電子カルテ導入・管理・運用)

東北大学病院における実施責任者として電子カルテを導入しました。平成25年2月から診療科ごとトライアルを行い、1科ずつルールを定めることで順次拡大。最終的に平成26年4月に全診療科全病棟で電子カルテの導入が完了しました。その過程においては、院内の多くの診療スタッフに大変ご協力いただきました。本院における長年の歴史から必ずしも電子カルテに適していない独自カスタマイズもあったため、真にユーザーにとって使い勝手がよくなるよう改善を続けています。その他にも、自科検査やバイタル機器連携、モバイル端末の利用、各診療科データベースと病院情報システムとの連携などを順次導入しました。電子カルテ導入後、平成27年1月、令和2年1月にシステムを更新し、現在は第9次病院情報システムとして成長を続けています。なお、次期システムでは医事システムとの同時更新を予定しています。

当院では電子カルテの運用に関して、電子カルテ部会、部門システム部会、診療録監査部会の3部会による検討を経て、各診療科、部門、事務スタッフを混じえた情報電子化委員会の協議で方針が決定、最終的にはその上位である診療戦略会議の承認を得て、実施されます。それらの過程にもとづき、当院のシステム管理において、部分最適でなく全体最適を重視し、コスパと医療安全、そしてユーザビリティを両立させていきます。

重症病棟指示簿システム

重症病棟における指示簿システムを独自構築しました。ポイントは、経過表をみながら指示を出せること、持続注射・時間注射等いかにストレスなく指示が出せること、「指示出し→受け→実施」もしくは「口頭指示→承認」の流れをスムーズに織り込めることです。例として、持続点滴の流量変更が右クリックで簡便に修正できること、その際流量の変化が経過表上に明瞭に残ること、持続点滴に1日1回混注する薬剤があるときもシームレスに切り替えがシステム上でできること、時間注射では時間によって回数が自動的に変更されること、などを実現しています。

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