臨床研究・データベース

AMED 医療技術実用化総合促進事業

東北大学病院における医療技術実用化総合促進拠点構築
「Real World Evidence創出のための取組み」

平成27年度に位置づけられた臨床研究中核病院の臨床研究基盤を活用し、自機関の機能、他機関を支援する機能、複数機関で連携して実施するための機能をさらに強化することで、日本全体の臨床研究・治験を推進するための事業が行われています。その中の「Real World Evidence創出のための取組み」(通称:臨中ネット)では、病院内の診療情報を二次利用し、Real World Evidenceの創出に寄与すべく、病院情報システム内の医療情報データの品質確保メカニズムを病院内に構築するとともに、中核病院間でのデータ相互利用を可能にする標準化を図ることを目的とした取組みを開始しました。
東北大学病院は、本取組みを推進する体制として設置した6つのサブワーキンググループの中の、SWG1(臨床研究のためのデータ範囲の拡大と整備を担当)の取り纏め機関として、各プロジェクトリーダーや他施設と協力して活動を進めています。

「リアルワールドエビデンスを創出するための臨床中核指定病院ネットワークの取り組み」
第40回医療情報学連合大会(第21回日本医療情報学会学術大会), 浜松+Web, 2020/11/20, シンポジウム, オーガナイザー. 

医療情報データベース基盤整備事業(厚労省・PMDA)

病院における診療情報をデータベース化し、投与薬剤による副作用の早期発見や検証に役立てることを目的とするMID-NET事業に東北大学病院担当責任者として参加しています。現在、全国10の大学病院や病院グループにおいてデータベースシステムが構築され、実際に診療情報が日々蓄積しています。平成25年度からはその正確性を評価するバリデーション事業が開始されており、今後の活用方法も議論されています。さらなる医療情報活用の進展が期待されます。

治験・臨床研究支援システムおよびデータベースの構築

医療情報の正しい蓄積は臨床研究の効率を飛躍的に上げることにつながります。臨床研究を円滑に進めるためのシステムづくりとして、臨床研究支援システム、文書管理システム等を導入し、運用を開始しました。また、臨床医の負担なく研究へつながるデータ提供が可能となるよう、電子カルテからの情報連携や各診療科のデータベースを集約する取り組みを行っています。

ビッグデータメディシンセンター

ゲノムデータや臨床情報が急速に増加し、その活用が期待されています。東北大学医学系研究科ではビッグデータメディシンセンターを起ち上げ、データ統合・解析・活用基盤の整備および人材育成を進めていきます。現在、東北大学未来型医療創成センター(INGEM)の中の位置組織として、東北メディカル・メガバンク機構や東北大学病院、医工学研究科はもちろんのこと、情報科学研究科など多くの他学部とも協力し、発展させていきます。

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